日本陸軍の昭五式背嚢の実物です。複製品が流通してよく見掛ける品物ですが、記名もされていない未使用品に近い実物は少ないと思われます。只、本品は側面の革ベルトが2本しか附属しておらず、背負革ベルトと上面のベルト2本と側面革ベルトの2本が附属して無い本体のみの商品の出品となります。(側面革ベルト2本は附属します。）又、本体の木枠が少し小さい物でオリジナルでは無い様です。複製品では再現されていない背当て部分の赤牛(朝鮮牛？）の毛皮は毛が抜けておりますが、約30パーセント位は残っております。革の状態は全体的に良好で蓋の右側上部分に一部欠損が見られる他は硬化や変色も無く良く保たれております。布地の部分は99式タコ足背囊と同質のキャンバス布で表面は経年による色やけがやや認められますが、内部は防水が残っている位の良い状態です。金属金具も錆びもなく塗料も良く残っております。蓋の裏側に昭和十二年製　　大支検定記名欄　製造所　製造責任者の印が認められます。縦　約29センチ横　約34センチとなります。革ベルトが不揃いの不完全な品物ですが、昭五式背嚢の実物の程度の良い品は貴重と思われます。以上の説明をご理解頂きまして、当品物の価値を認めて頂ける方のご購入をお待ち致します。